“Obamajority“に結集できるか?nuclear-free worldの楽観主義を戒めるObama Prague Speech

近づく8日と9日。“64th Anniversary of Atomic Bombing“を迎える。広島市長が4/5のnuclear-free worldの実現を目指すPresident Obama Prague Speechに鼓舞され、核廃絶に向けて世界の多くの人たち(majority)がObamaと連携すべく、“Obamajority“なる造語を掲げた。死語にならないで欲しい。日本原水協もObama Speechを歓迎。NGO代表も「米国の多くの平和運動オバマ氏の大統領選出に安堵し、核兵器削減のイニシアティブを歓迎している」と述べている。
が、米国には広島・長崎への原爆投下についてmoral resposibilty(道義的責任)など感じていない国民が少なくないのも事実だ。Barack Obamaのキーワード“Yes, We Can”に対抗し、“No We Can't”と拒絶する声すら聞こえる。
Obama氏は“I'm not naive”ではない。cautious optimism(大江健三郎氏の言う“意志的楽観主義”と似ている)を強調し、浮かれ調子の楽観主義を戒めている。

核兵器の廃絶と云う人類史的最重要課題を実現するには、我が国こそ先頭に立つ資格があり義務があろう。
折りしも、ベトナム平和開発財団会長のNguyen Thi Binh(グエン・ティ・ビン)女史が『日本の被爆者を常に支持する』と強調した。

グエン・ティ・ビン女史といえばVietnam Warの最中、ベトナム解放戦線代表としてパリ和平会談に登場し、キッシンジャー国務長官などと渡り合った。あの緑のアオザイ姿に身を包んだ長身の颯爽した姿に憧れたものだ。

当時40歳代だったMadam Nguyen Thi Binh。その後、ベトナム副大統領などを歴任し現在82歳。いまもその存在と言葉は重いものがある。