海外メディアを締め出す国-自らの不正隠蔽・悪臭に蓋をしたいから

“We call on the Iranian government to stop all violent and unjust actions against its own people”(イラン当局は自国民に対するあらゆる暴力的な不法な行為を止めるように呼びかけたい)
“The universal rights to assembly and free speech must be respected, and the United States stand with all who seek to exercise those rights”(集会と言論の自由は人類普遍の権利であり、尊重されなければならない。合衆国はこれら権利を行使する人々を支持する)
混乱拡大の様相を呈するイラン情勢について静観の態度を保ってきたPresident Obamaが慎重に言葉を選びながら上のような短いコメントを発した。意味する内容は重いものがある。

国営テレビというものが曲者だ。海外メディアを締め出し、外国人記者やジャーナリストを拘束する。
本日のM紙夕刊の近事片々は指摘する「情報を覆い、街頭の声を懸命に吹き消そうとするイラン当局。外国メディアも押しのける。他に『文法』知らぬ強圧政府の論理と意思表示。事態は闇に沈めようとするほど浮かび上がってくる。歴史が教えているのに」
大統領選の投票結果に、一部地域の再集計で300万票の誤りがあったと、当局お抱えの選管のような機関が発表して、選挙結果に影響なし。ハイそれまでというところか・・。それで国の混迷が治まると考えているのか・・。、それとも情け容赦ない弾圧を強化するのか。『文法』と歴史の教訓を知らない強権国家はイランだけではない。アジアにも救いようのない先軍国家と敬虔な仏教国がある。いずれも半ば鎖国状態。国連も国際社会も無力なものだ。