季感

夕闇の秋色とチャルメラ屋台

奄美が記録的豪雨に見舞われている。フィリピンで発生した瞬間秒速90mの超狂風のあおりか。それにしても今年の異常天候、気象異変は単なる自然の悪戯だとは思えない。英字紙の見出しはheavy rainと味も素っ気もない。現地はまさにunbelievable climateと云…

65年前、9/1は雨、9/2は曇だった

今夏のTV特番に終戦65年特集が目まぐるしく登場した。 戦争の悲惨さ残虐さを戦争を知らない世代に語り継いでゆくための意義はあったと思う。 8/15は第二次大戦の終結日ではない。日本が一度“黙殺”した「ポツダム宣言」を受諾した日であり、真のCease Fireは9…

異色の観光客誘致策

早や八月だ。先月下旬、一週間程度所用で豪州Gold Coast近郊に出かけたが、成田空港は中高生の語学ホームステイ研修団の出国で賑わっていたものの、機内も含め、さほど混んでいなかった。 夏季休暇に入って一週間、昨日あたりが夏休みを海外で過ごす旅行客の…

心の知能指数

「子供の日」になると学校教育の役割と現代の子供の実相を考えさせられる。 某紙の編修委員が第二次大戦中、ユダヤ人迫害の中で子供たちを守ることにその生涯を捧げたユダヤ系ポーランド人、Janusz Korczak(コルチャック)先生の言葉を紹介している-- 「子ど…

季語泣かせの“葉桜お雪”

四月半ばの降雪には驚いた。都内では、41年ぶりの季節はずれの遅い雪である。そういえば淡い記憶がある。 “淡雪”と洒落てみたいところだがトンでもない。淡雪は沫雪とも呼び、冬のものか春のものか議論が分かれたほどで、江戸時代の俳諧では冬の季語、近代に…

地に帰る桜花

五月半ばの陽気である。まるで晩春のようだ。 小金井街道を往来する民間バスの乗客がかなり多い。そういえば、近くの小金井公園の桜はどんなものだろう。 気懸かりだったこともあり、比較的最寄の馴染みの店に遠来(from overseas)の友人を招いた勢いで、会食…

冷雨のなかに眼の福--梅模様

朝から前任校(高校)の卒業式に出かけた。予報どおり雨天である。 “春雨じゃ濡れていこう”とはいかぬ。雪になっても可笑しくないほどの冷雨の一日だった。 およそ2時間の卒業式。格調は崩れず、和やかさはあったが。何故か厳粛さと感動を呼ばない。拍手の場面…

冬至雑感

今日12月22日は冬至。英語でthe winter solstice。solsticeとは「至点・極点」のこと。つまり北半球では日照時間の最短日、冬気極まり、「日短きこと至(きわま)れり」となる。 柚子湯に入って体を温め、無病息災を祈るこの日、冬至を湯治にかけている。柚子…