社会現象

怪−長寿王国に暗部

“Tracking the Mysterious Fate of Japan's Oldest Citizens”(日本の最高齢者の奇怪な運命を追跡調査) 住まいや生死さえ明らかではない100歳以上のお年寄の行方が判らない。その数も10人や20人どころではない。俄かに厚労省や地方自治体が大騒ぎになり、調…

死語化する?道義(正義)・道徳

“変化への対応”と“自己変革”。似て非なる表現だ。 変化する時代が人をつくり出すのだろうか。それとも、人が時代の変化を生み出すのだろうか。しばしば自問するものの正解が出ない。否、双方とも正解というべきか。 「私は獄中にいて当然殺されるほかないと…

“時の切断・断絶”に頭痛と眩暈

新たな時代の到来などという耳障りの良い言葉がよく聞かれるが、“時代の大きな変わり目や断絶”に冷淡だったり、その変化についてゆくのに躊躇した作家や文化人は少なくない。 我が敬愛する藤沢周平さんが他界する二年前の1995年(平成7年)5月に著したエッセイ…

浮遊する世代、沈殿する社会のネーミング

12年前、『学校を救済せよ』なるエキサイティングな教育関係書?のなかで初めて「成熟社会」という用語にお目にかかった。異色の新進気鋭の社会学者M氏と割と信頼できる教育評論家O氏との共著によるものだ。 「大人のいない国--成熟社会の未熟なあなた」なん…