terrorismを生むPakistanの教育体制

米国をはじめ、西欧各国がアフガンのタリバン掃討に躍起になっているが、情勢は容易に好転しない。問題はIslam過激派を生み出す隣国Pakistanの教育制度と事情にある。
民間の子供たち対象の公教育費は極めて貧弱。Islamのエリート学徒の養成に莫大な費用をつぎ込むのが国策だ。これがテロ撲滅を阻む厚い壁となっている。
米国とパキスタンの政府高官は「Islamの名のもと暴力を賛美し、歴史・科学・数学などの基礎教育を無視するカリキュラムがパキスタンの公教育制度だ。これがイスラム過激派の掃討に精力を注ぐ米国にとって最大の障害の1つとなっている」と指摘している。

同国のイスラム学校は、宗教狂信学徒を養成し、過激派兵士を育てる温床となっているとして、西欧政府は批難しているが、パキスタンの教育専門家は、問題の根本は自国の公教育・義務教育の水準にある。現在、成人の半数が自分の名前すら書けないという。
米国は公教育機関の整備やインフラの改善をも含め$75億の巨額資金を同国につぎ込んだが、厄介なのはパキスタンの教育行政の考え方だ。

“If the people get education, the elite would be threatened”「一般大衆が教育を受けると、国家のエリートの足元が脅かされる」とイスラマバードの大学教授。「国民に有用な教育を授けると、イスラム権威筋の思想の安全性が危機に陥る」と語る有様だ。

かかるideologyは非イスラム国はパキスタンを破滅するためやって来ている。イスラム宗主国パキスタンを防衛する軍隊のみが必要だ、とする信念を含む。さらに、公教育の水準はパキスタン歴代軍人の英雄の名とMuhammadの教義を覚えるだけでよい。幾何学や生物学などを学習すべきではないとしている。パキスタンは国際社会の孤児か。それとも孤高を保つということなのか。同国のまさに狂信的ideologyは難攻不落・・?

The Washington Post最新号は、イスラマバード近郊の高校が天井が壊れているため雨の日に休校となった情景を報じている。呆然と目もうつろな生徒たちの姿が悲しい。