VP候補のディベートの意義はあるの?

昨日の米大統領選VP候補のTV討論を全米7000万人が視聴したという。
注目度は、先の大統領候補の討論の場合を上回り空前だった。
国政無経験のSarah Palin女史の受け答えに多くの者が関心をもったからだ。

彼女は、事前のcrush course(特訓)のおかげもあって、大きな失点、失敗もみられず案外善戦・健闘したようだ。もっとも、最初から彼女に対するメディアのハードルは低く、甘かったため、その点を差し引かなければならない。
Palin女史は原稿に目を落とすことが多かった。肝心のキーワードが聞かれない。時おり、共和党お馴染みの“Country First”で結んでいた程度だ。その点、John Biden氏には余裕が感じられた。最後まで、John McCainの政策はBush政権の延長だとする印象を視聴者に刻印しようとしていた。一定の効果ありだと思う。
今回のTV討論は異例の関心を呼んだが、所詮は『大統領選は副大統領を選ぶ選挙ではない。討論会の結果も本戦にはさほど影響しない』と指摘する向きもある。


他方、MLBはDivision Series真っ只中だ。LAAがホームグランドでBostonと激戦中だ。ほとんどの球場でもそうだが、ラッキーセブンになると観衆が総立ち、“Take Me Out To The Ball Park”を合唱する。第二の国歌そのものだ。
この超満員の観衆も昨日のVPのディベートを視聴しただろうか?