経済を最重要争点に熾烈化する米大統領選/悲しきかな顔見せ興行の総裁選

深刻な金融危機を受け、米大統領選は「経済問題」が最も大きな争点となりつつある。
Lehman Shock当日のSen McCainの発言は「我々の経済の基礎条件はまだ強い」だった。
いち早くSen Barack Obamaが批判を強めた「経済の基礎はまだ強い?マケイン上院議員は、一体どこの経済について話しているんだ?」
「(過去8年間のブッシュ政権の)失敗した経済哲学への最後の審判の日だ(day of reckoning)」
John McCain氏は新たな経済・金融政策を打ち出しObama氏に対抗するだろう。The Washington Postの政治コラムニストは「大統領選を揺さぶる外的事象はほかにもあるかもしれないが、今度のWall Streetの災難はマケイン氏に大きな問題を引き起こすだろう」とObama氏の巻き返しを予想しているが先行き不明だ。


ヒートアップする米大統領選に比べてこちらの自民党総裁選はどうか。5人の方にさしたる争点なし。Obama氏の言葉を借りれば“lipstick on a pig”か。The NY Timesは政治劇場(political theater)だと揶揄する。いわば役者5人の顔見世興行だ。