扱いが厄介なapostrophe('s)--所有格のs

オバマ大統領の演説】を英語で言えばPresident Obama's Speech(Address)
が妥当だろうが、<オバマ大統領演説集>はPresident Obama Addressesとapostropheが付かない。
英語が母国語でない僕たちにとって、扱いが実に厄介な<'s>だが、本場のUKでも悩ましい問題になっている。


英国南西部Devon州--Mid Devon District Council(中部デボン区議会)において公園や街路の標識にapostropheを付すことの是非について投票が行なわれた結果、紛らわしさを避けるため<'s>の廃止を決議。200マイル離れたWhitehall,中央議会でも大騒ぎとなった。



“England's apostrophes should be cherished”(英国のapostropheは大切にすべし)。
Exeter University国文学講師Sian Harris女史に言わせれば“English is a complicated language as it is--removing apostrophes is not going to help with that at all”(英語は唯でさえ複雑な言語だ。apostropheの使用を廃止したからといって、複雑さがなくなるものでもない)

当中部デボン区議会筋も負けてはいないー「現在使用されているapostrophoesを取り払うための国の指針は存在しないが、我々は今後新たな通りの標識には<'s>は付けない方向で長年話し合ってきた」

賛否両論のためこの問題は閣議にまで持ち込まれるだろう。双方とも“I am a fan of good English”だと主張、譲る気配はない。