狭い料簡のNPB、向こうのMLBが面白い

今年の日本シリーズ。LotteとDragonsの対戦となった。セはGiants、パはSoft Bank、或いは関東のファンならSeibu Lionsが最後まで勝ち残ることを期待していたんじゃなかろうか。


が、勝負は時の運とばかり言っていられない。勝つべきして勝ち、負けるべくして負けた結果だ。
ところが、昨日の某紙のスポーツ欄を見てびっくり。
プロ野球日本シリーズの1・2戦 地上波全国中継なし」とある。ローカル放送とBS,CSで中継されるが、球界最高の試合イベントなのに全国中継されないとは前代未聞だ。
対戦カードが全国的な高視聴率を期待できないとの在京キー局の判断が背景にあるという。それはないでしょう。NPBが相変わらずGiantsを軸に、地方球団を蔑視。旧態依然の体質と偏見・先入観をはしなくも露呈したと言われても仕方なかろう。
千葉と名古屋の対戦で結構じゃないか。滅多に見られない。しかも両球団の監督さんがかつて本拠地川崎球場の同じロッテで5年間苦楽を共にした、先輩、後輩だというからこれもご縁というものだ。Mr NishimuraはMr Ochiaiを「偉大な先輩」だと敬意を表し、頂上決戦に臨もうとしている。双方のがっぷり四つの取り組みが楽しみだ。


ケチな料簡の我が職業野球機構と違って本場のMLBは興味津々だ。
ALはdefending championのNY YankeesがTexasに翻弄された。NYは投打とも精彩を欠いていた。負けるべくして負けた。Rangersは投手力が抜群。なかでも目が離せないのがColby Lewis。昨年まで、我輩があの江夏の21球の時代から熱烈に応援しているヒロシマで活躍したエースがTexasに復帰し快投。Rangers創立50年にしてWorld Series初進出の立役者の一人となった。こんな愉快なことはない。

NLもスター選手揃いの本命PhiladelphiaをSF Giantsが破った。かつてヤクルトなどに在籍し、赤鬼で鳴らしたPhilliesのCharles Manuel監督はがっかりだろうが、San FranciscoのWorld Series進出は8年ぶりだ。



東部球団New YorkとPhiladelphiaの戦いではなく、Texas州Arlingtonに本拠地を置く愛称Texと日本人初のメジャーリーガー村上雅則氏が在籍していたSFとの頂上決戦。BS1で全試合、日本全国で見られるはずだ。これじゃ野球ファンがNPB離れし、MLBに傾くのも肯ける。