酷暑のあとは厳寒・・Obama Administrationも思わぬ気象変動?

今夏は「残暑見舞い」どころではない。“いつまで続くこの猛暑”−いま誰もが頭を抱えているのはこの異常気象だ。


本日の某紙は≪地球酷暑≫≪各地で平年大幅超過45℃も≫と北半球の異常高温を伝える。モンゴルで最高気温が平年より11度も高い30℃。ロシア・オムスクで平年比16度超の35℃。モロッコではなんと26日最高気温45度を記録したと聞き仰天していたら、夏季も涼しいはずのCanada、ケベック州で平年より17度も高い31℃という。
地球の裏側の南半球も異常だ。南米アルゼンチン南部で−14℃、ボリビアパラグアイでも−14℃。未曾有の厳寒に死者が出て、牛など家畜が凍死する始末だ。この気象変動をGlenn Beckなどは“Climategate”などと称して、人為的影響に警鐘を鳴らす識者・政治家を攻撃し、偽装・詐欺だとネガティブ・キャンペーンを強めるつもりか。愚劣な運動はいずれ限界を迎える。早々に止めた方がよい。

愚劣と云えばTea Party Movement。秋のmid-term electionに向けてGOPの予備選にじわじわと影響を及ぼしつつある。AlaskaのPalinもたじたじだ。
President Obamaも内憂外患の渦中に置かれている。
一昨夜Brack Obamaからメールが届いた。“Tonight marks the end of the American combat mission in Iraq”2003年から続いた“ブッシュの戦争”、イラク戦闘任務の終了を宣言したUSA。DPにとって暗雲垂れ込める11月中間選挙を意識して政策実践の中心を内政・景気・雇用問題に転換すべく“the time to turn the page”(ページをくめる時だ)と言明したものの、名演説家Barack Obamaにしては笑顔が見られず、態度もぎこちなかったとの印象は拭えない。

ぎこちないといえばPresident Obamaのイニシアのもと中東和平協議の再開に向けてThe White Houseに集まった4首脳の表情・態度だ。


Palestinian PartyのリーダーAbbas議長、Netanyahu Israel首相、Asbullahヨルダン国王、そしてMubarak Egypt大統領。
最大の難問はイスラエルパレスチナの関係、なかでもイスラエルによるユダヤ人入植活動(西岸でのイスラエル入植地建設)に対するパレチナの激しい反撥だ。


2009年、Presdident Obamaがカイロ大学で注目の演説。「イスラエルによる占領地での新規入植を認めない」とする言明に喝采を浴びた。が、事態は平和に向けて進展しない。2日もThe White Houseでの五首脳のpeace talk再開に水を差すように、イスラム原理主義集団ハマスによる襲撃が発生した。ヨルダン川西岸パレスチナ自治区路上で走行中のイスラエル人の車を射撃し負傷者を出した。ハマスは“テロ集団”と批難されている。

AbbasがエジプトでIsrael--Palestinian talksの再開を発表したところ、この会談を支持する者はほとんどいないという。

Barack ObamaもあまりPalestiniansに肩入れできない。何故なら、お膝もとのDPにイスラエル・ロビーが多く、その影響力は侮れないからだ。


余談だが、今年もまた大型Hurricane Earlが東海岸に近づいている。North Carolina沿岸に迫っているというから油断できない。

Hurricane Katrina被害5周年にNew Orleansを訪問したBrack Obama氏。Gulf of Mexicoから今度はAtlantic Coastへ、東奔西走・内憂外患への対処も限界があるというものだ。