National Teamの凱旋は国難の救世主?

FIFA World Cup Champion、Spain National Teamがhomecoming。数十名の空港従業員がイベリア航空をお出迎え、コックピットの窓からスペイン国旗が翻る。遠くからタクシーのクラクションが耳をつんざく。フライトの胴体には横断幕“Proud of our National Team. Champions ”。


Madridのメインストリートは凱旋パレードに100万人?の市民が殺到。“Campeones, Campeones”(=Champions, Champions)の歓喜の声に沸く。足の踏み場もなく「これじゃトイレにもいけない!」と悲鳴を上げる者もいる。
Spain代表のW杯初優勝は、ここ数箇月続く経済危機、政治の混迷、さらには中央政府に叛旗をひるがえす民族主義地域の存在など同国の抱える国難を癒す清涼剤になるだろうか。




42歳のMadrid生まれのある写真家は“It's very important, it helps us forget a lot of things, like the economic crisis, for example, or people's domestic issues”(今回の快挙は重要だ。例えば経済危機や国民が抱える多くの難問や悩みを忘れさせてくれる力となる」
Barcelonaでも日曜日、75,000人のファンがスペイン国旗を振り、優勝を祝福したが、現地ではその前日、Catalonia自治区のスペインからの独立を認めないとする裁判所の判決に対し110万人の大規模抗議行動が行なわれたばかりだ。
Spainが直面している数々の難題は根深いものがある。World Championの凱旋バレードは一服の清涼剤には違いないが、救世主となり得るほど甘くはない。お祭りの後が気になる。
Amsterdam市民もW杯初制覇に一歩及ばなかったDutch Teamの帰国をWelcome home。歓喜・熱狂し迎えた。


が、extra time後半でAndre Iniestaによる痛恨のゴールを許し敗者となったBert van Marwijk監督は試合後、英国人レフェリーHoward Webb氏を厳しく批難した。次々とDutch Team9人のプレーヤーにイエローカードを連発し、挙句はextra timeにDF John Heitingaをレッドカードでピッチから追い出した。これがIniestaにゴールを許す要因になったという。







Sepp Blatter FIFA会長はWebbレフェリーを擁護。「サッカーでは選手とレフェリーの失敗はつきものだ。この世界に完璧性は存在しない」

我輩には責任はないと会長は涼しい顔だ。