Toyotaに驕りはないか?

The NY Times Weekly Review最新号は社説のなかで、Toyota has a lot of work to do to recover drivers' trust(トヨタには利用者の信頼を取り戻すには山ほどの仕事がある)と指摘。そのうえで、同社は、昨年米加で販売した台数の約三分の一に当たる車を目下リコールしているが、これまで過信していた同社の製造・デザイン技術の信頼性を復活させるのは至難だと断定している。
ToyotaのトラブルはPrius hybridのリコールによって収束するわけではないという。

リコールは、自動車会社にとってはありふれた問題だ。米国の自動車メーカーはいずれも、突如スピードが出るなど多くの苦情に直面してきた。トヨタはこの種の事例が他社に比べて多い。例えば2008年度、スピード制御装置に対する苦情が全米で115件寄せられたが、そのうちの52件はトヨタ車だった。
過去10年間のトヨタ車の事故による死者の数は18件。高速道路での年間犠牲者40,000人から見れば極めて僅かな割合に過ぎない。

Toyotaの問題点はこれら苦情に対し迅速で率直な対応を怠ったり自らの非を認めなかったりすることにより、トラブルを増幅していることだ。
トヨタが信頼性を取り戻すにはいかにあるべきか。日本政府が同社に2010モデルのPriusのリコールを要請したが、それで大丈夫?

米国もToyotaのブレーキ欠陥問題で大騒ぎ。President Obamaも心配しているようだ。
が、同社に申し上げたい。背景に米国の保護貿易主義があるなどと、責任転嫁はしない方がよい。