Tea Partyは富裕層のgrass root movement?

The Washington Post/ABCの最近の世論調査によれば、米国民の三分の二が現Obama政権の政策に不満と怒りを募らせているという。
昨年来勢いを得ている例のTea Partyが異様にanti-Obamaを煽っているせいでもあるようだ。現政権に不満の国民もTea Partyの存在をよく知らないか、あるいはその動きに懐疑的だ。
何しろ、先日のナッシュビルの全国大会?にスペシャル・ゲストとしてあのSarah Palinが登場、基調報告をしたのには驚いた。あらん限りにBarack Obama氏を悪罵する。Obama憎しだ。折角の全国大会の品位を貶める結果となった。

このTea PartyのTEAだが、Taxed Enough Alreadyの頭文字を採ったものであるとか・・。“納税はとっくに果たした”“これ以上の増税は止してくれ”ってわけだ。ところが、このConvention会場の風景を見ると明らかだ。白人ばかりで、coloredやヒスパニックの姿がほとんど見られない。会費がなんと50,000円。太った中年や初老の旦那やご婦人をはじめ、見るからに中流以上、富裕層が多くを占めている。共和党員や無党派層のなかでも少数派のようだ。

とはいえ、President Obamaの最重点課題Health Care Reformや雇用創出政策に真っ向から反対するTea Party。Barack Obamaをsocialistとかlierと気勢を上げながら街頭デモや集会を全国各地で催している。
Obama氏お得意のgrass root movementのお株を奪われている感がする。Foxなどメディアを利用した、今秋の中間選挙と次の大統領選 に狙いを定めたなりふり構わぬ反Obamaネガティブ・キャンペーンだ。
DP、Obama陣営も黙っていられない。

キャッチフレーズは“We Pledge--You fight, We'll fight”そして“Let's Back Them Up If They Fight For Reform”とOrganizing for AmericaのDirector, Mitch Stewart氏は全米の多くの支持者にメールを発信。檄を飛ばした。
目下GOPに次期大統領候補に相応しいめぼしいリーダーが見られない。間隙をぬって、Sarah Palinが狂女の如く全国を飛び回っている。浅はかな目立ちたがり屋さんが、Tea Partyとぐるになって“grass root movement”を拡げていくとすれば、まさに“分裂アメリカ”。Barack Obamaの志すuniteは空中分解、米国は二流国になり兼ねない。

D.Cは未曾有の豪雪。Capitol Hillは休業中?