つかみどころのない真の平和

2001年、アフガンのカブールで北部同盟がTaliban掃討の雄たけびを上げた時、Mr Obamaはアフガンの地下に燃えたぎる敵意の炎熱の消火に格闘していた。

以来8年を経たこんにち、President Obamaがノーベル平和賞を授かることになった。折りしも、The White Houseでアフガン戦争勝利のための増派戦略を側近と討議を始める直前の受賞の知らせだった。
過去8年間の教訓はなんだろう。Mr. Obamaがいかなる戦略を選択しようと、オスロのノーベル委員会がどう考えようと、4年後あるいは8年後Obama氏はThe White Houseを去り、なおもアフガンには平和は訪れないだろう。

3年間〜7年間、The White Houseでノーベル平和賞のメダルに見下ろせられながらMr Obamaはいかにあるべきか。
平和の使徒に指名された彼が、究極的には戦時の平和とは何か、その意味を考察することになるのか? それとも既に授けられたメダルに相応しい栄誉を勝ち得るのか?(The NY Times Weekly Review-Oct.18, 2009参考)
アフガンのタリバン征伐・治安維持・復興問題のみならず医療保険制度改革や雇用対策など国内外に山積する超難題に直面しているPresident Obama氏に図らずも降りかかったThe Nobel Peace Prize受賞という“アクシデント”は、皮肉にも彼にとって一層の負荷となっているようだ。