Obama's Nobel Prize受賞はThe Peace Keepers Prize(平和維持賞)--受賞演説の≪仮想草稿≫現れる

President Obamaのthe Nobel Peace Prize受賞にめぐり論議は絶えないが、10日付The NY Times社説は次のように締め括っている。

“Americans elected Mr.Obama because they wanted him to restore American values and leadership---and because they believed he could. The Nobel Prize, and the broad endorsement that followed, shows how many people around the world want the same thing”(米国民がオバマ氏を大統領に選んだ理由は、アメリカ国家の価値と世界のリーダーシップとしての地位の復活を彼に求めたからであり、オバマ氏ならば可能ならしめると信じたからだある。今回のノーベル賞は、そのことの広範な追認であり、世界のいかに多くの人々が同じことを同氏に希求しているかの表われである)
我が国外相が突然AfghanistanとPakistanを極秘訪問、現地を視察した。
“戦時の大統領がなぜいまノーベル平和賞なのか!?”パキスタンのIslamabadでは疑問と怒りが渦巻いている。最悪の治安状態にあり、戦闘が続く現地の無理からぬ声だといえよう。

The NY TimesのコラムニストThomas L. Friedmanは今回のThe Peace Prizeについては本来ならばMr. Obamaは受賞を断るべきだとした上で、もし受け取るならば20世紀からこんにちまで世界の平和維持に果たしてきたアメリカ軍の多大な貢献を代表して受け取るべきであるとの論調を展開する。そして、12月10日のオスロでの受賞スピーチのなかで、Mr Obamaは、1944年6月6日のノルマンディー大作戦(landing on Omaha Beach)によりNaziのファシズムを打倒、45年に軍国日本を屈服させアジア太平洋諸国を解放した第二次世界大戦を皮切りに現下のイラク、アフガン、朝鮮半島での米軍の平和維持活動に言及したたうえで、“the world's most important peacekeepers”(世界最高の平和守護者)である米国軍の最高司令官として受賞する旨の声明を発すべきだと主張する。


賛否両論、議論沸騰だろうが、すでに受賞演説の仮想草稿まで明らかにする手際の良さにビックリ。まさか、T.L.Friedman氏はPresident Obamaのスピーチライターじゃあるまいが・・・。