“命を惜しめ・・”-語り継ぎたい現代史に残る言葉

NHKの長寿番組「その時歴史が動いた」が幕を下ろした。特に現代史やドキュメンタリーやニュース番組を好んでみるボクなどにとってはさらに続けてほしい番組だった。
まさにこの番組は「今日のニュースは明日の歴史」という言葉を思い出させてくれた。4月以降も同じNHKで新たな歴史番組が制作されるとういうから楽しみだ。
今の若者の歴史離れは理数離れに劣らずヒドイものだ。受験勉強の弊害もある。大学入試問題の対象になりにくい現代史をほとんど知らない若者が増えいる。世界史も日本史も高校の授業で現代史の深いところまで追いつかずに終わってしまう。むしろ歴史の授業はき古代から始めずに現代から遡って学習する方を勧めたいくらいだ。
先日某高校の終業式に突撃スピーチ、二週間余り春休みを過ごす高校生に『命を惜しめ名を惜しめ』と訴えて終えた。
戦時中、戦地に赴く若者は「命を惜しむな。名を惜しめ」と洗脳され散っていった。


が、あのような時代にあっても高橋是清蔵相は『命を惜しめ』と後に首相となる広田弘毅に説いている。達磨さんと慕われた高橋蔵相は二二六事件で殺害され、広田は国際軍事裁判で軍部以外でたった1人“Death BY Hunging”。Sugamo Prizonで処刑された。二人とも非業の最期と云うべきだ。二二六事件の現場の1つとなった高橋是清邸は近くの小金井公園に移築されている。
いまTVで『落日燃ゆ』の録画を見ながら硬骨の二人の政治家の交わす言葉を聞いている。70年前以上の前の紛れ無き近現代史の断面だ。