懐かしき「007」の時代

名画The Untouchableで警察機構からのはぐれモノ異端のCopを好演したSean Connery(ショーン・コネリー)。アル・カポネ配下の殺し屋に惨殺される。鬼気迫る最期のセリフは観る者を揺さぶるものがあった。
ショーン・コネリーといえば『007』シリーズのJames Bond。60年代後半ボク自身、「カジノ・ロワイヤル」「危機一髪」「ロシアから愛をこめて」そして「ゴールド・フィンガー」など、立て続けに、二番封切館のシリーズ物に足を運んだ。高校生相手に、原作のト書き付きスクリプトの一部をプリントして、辞書持込で和訳させたことさえある。それだけ生き生きした情景描写がふんだんに盛り込まれた、エンターテインメントの典型だった。が、原作者Ian Flemingは60歳に届かぬうちに早世してしまった。惜しまれる。


当時、国際通貨体制は金本位固定相場制。中心をなす米国経済は絶頂時だった。世界のほとんどの金が米国に集まり、それが米ドルの価値を支えていた。「ゴールドフィンガー」も一種の犯罪映画だが、犯罪のなかにも市場原理が働いていた。昨今の未曾有の金融危機のもとでも金価格は上昇しているという。カジノ資本主義が崩壊しreal goldの復活か・・?