Bush Adminstration批判の論客経済学者の予言的中か

注目のノーベル経済学賞は予想通り米経済学者が受賞した。プリンストン大学ポール・クルーグマン(Paul.R.Krugman)教授。一貫したブッシュ政権批判の論客だ。
政治的発言も積極的で、レーガン政権以降の共和党の経済政策をThe NY Timesのコラムなどで舌鋒鋭く指摘し、いわゆるカジノ経済による現在の金融危機が深刻化する以前から「(1929年に始まった)世界恐慌前夜に似ている」と警告していた。
米国が資本注入へと方針転換したことを一定程度評価しながらも、「国家の破綻は回避できるのではないか」としつつも「不況は長期にわたる」と予測する。
経済学賞の選考にあたったスウェーデン王立科学アカデミーはさすがに見識と良識がある。
経済学者の政治的発言が世界を動かす。我が国でもそのようなエコノミストの登場を期待したいが、無理かな・・。
Krugman教授の著書で読んでみたい本がある。
『格差はつくられた』『嘘つき大統領のデタラメ経済』。タイトルが明解だ。