慶賀・賞賛されるプロ、、惜しみて余りあるプロ、そして情けなく呆れた世界

とことん役者の道を追い求めていた名優が急逝。その数々の名作は忘れられない。急ぎ足が惜しまれる。



王監督ラストゲームが終わった。涙雨の宮城球場。丁寧にグランドに観衆にそして一人ひとりの選手達に帽子を脱いで挨拶するいつもの姿に頭が下がる。お二方ともプロの求道者。惜別の極みだ。
昨夕から夜遅くにかけて、“ノーベル賞日本人三人受賞”のビッグニュースに興奮した。小柴昌俊さん以来、6年目の大変な快挙である。日本は理論物理学、基礎科学の分野で世界をリードしている。湯川秀樹博士が先鞭をつけた。

数あるノーベル賞の分野で、経済学賞の日本人受賞者はゼロだ。無理も無い。経済学は日本の高等教育界でステータスと実績が高くない。
我が国はEconomic Giantと言われているが、great economistsは現れない。少し頭角を現すと、政治の世界に利用されてしまうのオチだ。
情けない。
経済学で世界をリードするのは米国学者だろう。
その米国の金融・経済がカオスに陥り、ヨーロッパや日本にも大きく波紋を広げている。
最初の大津波はLeahman Shockだろう。リーマン経営破たんに導いた最高経営責任者(CEO)ファルド氏が高額報酬を得、莫大な資産を取得。その経営判断の誤りとも併せ、米議会の公聴会で批判の集中砲火を浴びている。
ウォール街(金融街)の幹部は利益を私有し、その損失を国民に押し付けている』と議員は指摘する。呆れたものだ。
ウォール街の信用回復は至難だ。今の金融・経済危機から抜け出せる処方を示すことのできる、世界経済界のleading voiceが救世主として現れないものか。