伏目がちなJohn McCain氏--本当に一匹オオカミか?

Sen John MaCainが延期したがっていた米大統領候補の第一回討論会がUniversity of Mississippiで行われた。

目下混乱と破たんの危機にある米国経済・金融問題と外交・安全保障問題が第一回討論のテーマだった。司会はお馴染みのJim Lehrer氏。

金融危機と経済問題についてSen Barack Obamaが切り出す。
ブッシュ政権が推進しマケイン氏が支持してきた8年間の経済政策の破たんに対する最終審判が下った」
McCain氏がかわす「私は政策に関わっていない。一匹オオカミだから」
ブッシュ政権の失政が明らかになり、共和党候補としての旗色が悪くなると、マケイン氏は決まったように、“自分は一匹オオカミだ”と逃げる。都合のいい身のかわし方だが、どこまで通用する?
テロとの戦いイラクへの対応など、外交問題にテーマが移るととたんにMcCain氏は雄弁になり熱弁をふるう。彼の切り出し文句は決まっている。「オバマ氏は理解していない」
経験と実績をもとにマケイン氏は自己評価と自賛を繰り返す。
オバマ氏は外交問題では受身で、押され気味に映り、反論と切り返しが弱かったようだ。が、TVの前の視聴者、国民を意識して、毅然とした堂々たる態度は風格があり好感を得たはずだ。
最後にマケイン氏は「私には大統領になるための研修は必要ない。今すぐにも(大統領としての)仕事ができる」と大見得を切ったが、時折り原稿に目を落とし、心なしか焦りが見られる。これも加齢のせいか。第一回討論では双方とも決定打も無ければ、致命的な失言もなかった。米メディアや専門家筋の評価が注目される。

The Washington Post電子版のHeadlines---
“Temperature of Debate? Lukuwarm”(ディーベートの温度?
生ぬるい)
“No Knockout Punch”