60年代の夢がいま現実に・・

Sen Barack Obama民主党大統領候補に正式指名された。黒人初の大統領候補の誕生である。女性初の大統領候補の実現をめざし、Sen Hillary Clintonをいまなお熱烈支持する人たちも少なくない。ボク自身昨年の今頃はHillary支持だった。
が、米国の抱えてきた歴史的な負の遺産と60年代の黒人の公民権運動の痛切な歩みを想えば、いまこそBarack Obamaの大統領誕生に向け、同党予備選での亀裂を乗り越え結束して力を尽くすべきだろう。この八年の共和党Bush政権の内外の施策、特に外交政策があまりにもヒドすぎるからだ。
酷な言い方だが、President Bushの頭に世界の盟主としての驕りはあったものの、世界の平和をめざす賢者のリーダーとしての資質と外交能力を持ち合わせていたかどうか。答えはNOだろう。
だから、民主党に期待する以外にない。
Obama & Biden are the leaders who will bring the change our country needs(オバマとバイディンは我が国が求める変革をもたらす指導者となろう)陣営の標榜するこのキャッチフレーズの実現を願っている。
Denverでの四日間の民主党全国大会は現地時間28夜、Mile High Stadiumフットボール場、Invesco Fieldに会場を移して行われるBarack Obamaの大統領候補受諾演説をもって閉幕する。
この民主党大会に45年前の8月28日、ワシントン大行進においてMartin Luther King Jr.と同じ舞台に立った黒人下院議員が参加している。60年代当時、黒人には投票権はなかった。選挙人登録すること自体命がけだった。「60年代に綿を摘んでいた手が今や、次期大統領を選ぶことができる」と今年68才になるこの下院議員はキング牧師のあの世界史に残る名演説を思い浮かべる。
I have a dream that one day on the red hills of Georgia the former slaves and the sons of former slave owners wiil be to sit down together at a table of brotherhood”
(私には夢がある。ジョージアの赤い丘の上でいつの日か、かつての奴隷の子どもたちと奴隷所有者の子どもたちが、兄弟のように同じテーブルにつくことのできる夢が) 
そして下院議員は「キング牧師のあの演説がなければ、オバマ氏はいまここにいなかった」とポツリと語り、さらに「これからも決して簡単ではなく、戦い続けなければならない。だが彼の立候補により、きっと私たちの夢は、夢でなくなる」と断言する。