Bird's Nest「鳥の巣」に別れを告げ、Denver(デンバー)へと

北京五輪閉会式の24日も、中国当局は雨天を避けるためロケット弾を発射、雨雲を蹴散らした。このところ日本は東海から東北まで雨続きでうんざりだ。大雨による被害も頻発している。北京に習って、「人工消雨」措置が取れないものか。
「鳥の巣」でのセレモニーには度肝を抜かれた。次回開催国英国はこの北京の国家スタジアムを絶賛しながらも、例えば夕刊紙Evening Atandardは「ロンドン五輪は北京と豪華さの点で張り合うことできないし、またそうするべきではない」と釘を刺している。国の経済が背景にあるが、メディアも冷静で一様ではない。
8月8日のCGまで駆使した開会式にしてもそうだ。Evening Standardやその他大衆紙は、イタリア語からの借用語extravaganzaを用い「豪華絢爛たるショー」と表現しているが、高級紙の報道は控えめだ。開会式当日はロシア軍がグルジアに侵攻した日でもあった。The Guardianの一面トップは、“08.08.08---day of war and peace”(2008年8月8日---戦争と平和の日)の見出しのもと、「戦争」と「平和の祭典」をバランスよく報じていた。
この夏「鳥の巣」に注がれていた世界の目は、いよいよDenverの米国民主党全国大会の方に向かう。大統領候補に指名されるSen Barack Obamaの動向とSen John McCainとの二か月以上に亘る死闘に目が離せない。