気になる北京五輪の後遺症

北京五輪会場の外でのデモに79歳Wuさんと77歳のWangさんが参加していた。互いに住まいがお隣同士の二人のお婆さん、五輪に向けて家の立ち退きの憂き目に逢った。当局にデモ参加の許可を申し出たが門前払いを食い、“禁固1年の労役による再教育”刑に処せされた。“公共秩序騒乱“罪というわけだ。
息子さんが「八十近い二人のお年寄りに労役再教育だって!みなさん想像できますか?」と嘆きの声を上げている。Wangさんはほとんど目が見えない。
110mハードルを怪我で棄権した中国のスター劉翔選手が人民に謝罪した。スタートを前に、国家スタジアムを去った同選手は民衆から激しいバッシング、猛烈な批難と抗議を受け、集中砲火を浴びていた。中国宣伝省がメデイァに対して規制に乗り出すほどだった。
劉翔選手は競技の棄権に至る負傷の経緯と状況を説明したうえで、謝罪コメントした。
「今回の負傷は今後の競技生活の後遺症にはなりません」
「必ずカムバックします」
北京五輪のもっと根深い後遺症はメディアの表に出ない部分に隠されているとみられる。