谷本のIppon for Nippon、油照りの蒸し暑さのなか鮮烈な涼

現役で働いていた時代も、夏八月はヒマに過ごそうと思いながら、精勤に流されていた感が強い。二月の厳寒と八月の酷暑は苦手なのに、なぜか気ぜわしく働いたものだ。我が国の経済発展の秘訣は、人々の夏の勤勉さにあったのかもしれない。
今年の夏は長さは思いやられる。なにしろ、猛暑の始まりが早すぎる。残暑見舞いを出すのもまだまだ先になりそうだ。日曜日を除きほぼ毎朝、1時間弱、近くの公園での古代中国式体操に出かけているが、家に戻る頃になるとはや空は朝曇から日照りに変わってゆく。油照りの炎天下には外に出ない。
この八月は、知らず知らずにTVでBeijing Olympics 2008を観る。
昨日午後の女子柔道、谷本選手の決勝戦での大技に驚嘆した。スポーツ観戦が好きなボクだが、柔道にはあまり興味がなかたったものの、彼女のあのippon vitoriesをライブで観て感嘆した。敬服するほかない。
本日の我が国日刊英字DY紙はIppon for Nippon(一本勝ちの日本柔道)との見出しで、谷本さんの豪快な内またの瞬間をカメラが捉えている。カメラの眼はロイターのものが最高だ。A紙もM紙も同じ写真だ。英字紙Y紙のスポーツライターKen Marantz氏の表現を借りれば、win back-to-back Olympic judo victories(五輪柔道で連続金)ということになる。back-to-back victoriesは水泳の北島選手にも当てはる格好の表現だ。
谷本さんのIppon Vivtoryは、蒸し暑さのなか、背筋が寒くなるようなに鮮烈な涼を運んでくれた。