“人生の前半で学び“、働くことにつないでいこうとするものの・・

「人は人生の前半で学ばなければならない」という。そして学ぶことから働くことにいかにつなげてゆくか。働くことの意義は何か。それは社会への貢献だろう。『人は自分以外のもののために働いているとき、そしてそこに自分がいなければ困ると感じたとき、最大限の力を発揮する』
ボクはこれまで若者たちに、いろんな場で、学ぶ意義、働く意義をこのように訴えてきた。今もこの考えに揺らぎはない。
Joseph ConradがHeart of Darknessのなかで言っている。
“I don't like work--- no man does---but I like what is in the work---the chance to find yourself. ”
「労働そのもは好きではない。好きな人などいない。でも、働くことの中に宿るものが好きだ。それは自己発見の機会だ」
が、現状はどうか。いま、若者たちが、そして大人たちが働くことの意義を考えるのを妨げる障壁が立ちはだかっている。非正規社員日雇い派遣労働者だけでの問題ではない。仕事にやりがいが感じられない人たちの多くは、収入や雇用の不安定、そして押し寄せる市場原理から来るストレスや脅迫観念など、根深い悩みと不安に直面しているのではないか。
若者たちの前で明日を語る意欲を阻喪しかねない異様な現実だ。