ジェロ君の謳うひばりはゴスペルかブルースか

arumakant2008-06-24

美空ひばりの命日。NHKの歌謡コンサートで“ひばりを歌い継ぐ”ベテラン歌手に混じって、いま話題のジェロ君(Jerome Charles White, Jr.)が登場した。彼が選んだ歌は「越後獅子の唄」。玄人受けする難曲。さすがホンモノだ。選曲に感動し、歌唱に聴き入った。
ボクはかねてより「越後獅子・・」は演歌や歌謡曲ではないと思っている。ルーツは西欧の旋律にある。1950年代の東西ヨーロッパで絶賛されたのがこの曲だ。
西条八十の作詞。短い名詩だ。ジェロ君は“笛に浮かれて・・”に始まる1番と2番、そして“・・旅の獅子”で終わる4番を謳い上げた。
まるで黒人霊歌だ。ゴスペルか、それともブルースか・・。他のベテラン演歌歌手にはない異質の凄さに驚嘆した。