脚光浴びるアフリカの農業とイタリアの果樹園

食料危機にいかに対処するか。こんにちのグローバルな政治経済の最重点課題の1つだ。いま俄かにアフリカの農業に熱い視線が注がれている。例えば、ルワンダのトウモロコシと砂糖キビ農場を見ると、使っているのは昔ながらの古い農具だけだ。
「世界の食料危機の要因の1つは、我々が農業への充分な投資を怠っていた点にある」と同国の農業相は述べている。
先般のTICADの主要なテーマに位置づけられていたどうかは知らないが、先進国がアフリカに近代的農業技術と有効な肥料を供与することが緊要だ。
一方、イタリアのLatina地方の果樹園経営の動向が興味を惹く。現在、50エーカーをgrape畑に、35エーカーをkiwi(キウィー)畑にあてている某経営者は果樹園経営の発想を変えようとしている。
『grape生産からwine醸造には歴史があるが、kiwiづくりは一種の起業だ』
grape園をkiwi園に転換するのは簡単だ。おまけに3倍の利益をもたらすという。kiwiといえばNZと思っていたが、いまや、イタリアがkiwi生産のトップに躍り出たようだ。