天災は人為とみるべき時
四川大地震とBurmaのcyclone Nargisの惨禍に対する対応の稚拙さと、罹災者の救援に目が注がれている最中、わが国東北部に激震が襲った。岩手・宮城内陸地震の惨状はボクたちに改めて自然の猛威の恐ろしさを知らしめるものがある。
一見、最近の自然災害はアジアに集中しているかのように思われるがそうではない。米国中西部が未曾有の長雨と豪雨にたたられた。米国を縦断するあのThe Mississippi(ミシシッピー河)の大堤防12箇所が決壊。カンザス・アイオワ・ミズーリー・イリノイ・ウィスコンシンなど7州に被害は及び、職業を問わず地域住民がボランティア活動、土嚢・砂袋を必死で堤防に積み上げている。
2050年には世界人口は90億人に達するという。現在の中国の人口の二倍分が増えることになる。この過密人口は小さな地球が持ちこたえられる限界を超えている。地球温暖化と気象変動が急ピッチで進み、人災が天災の引き金になる。科学者の警告を、もはや国のリーダーはもとより一般市民も軽視できない。