「歴史の壁」を打ち破るか

Africa系米国人が大統領予備選を勝ち抜くことなど夢にも思わなかった人たちは多いはずだ。ボクもそのうちの1人だ。予備選の期間中、プラカードを燃やされたり、人種差別的な嫌がらせもあったという。でも、期間中の主潮にあからさまな人種差別主義的な発露は少なかった。多くの米国人が人種ではなく、能力や理念に基づきSen. Barack Obamaを受け入れたわけだ。これは驚くべきことだ。最初のAfricansが鎖につながれてVirginia州Jamestownに上陸した1619 年以来、389年に及ぶ分厚い壁をこじ開けた。快挙どころか歴史的“勝利”である。
想えば、1963年8月ワシントン広場でのMartin Luther King, Jr.の“I Have a Dream” Speechの次の一節が蘇ってくる。
“I have a deam that my four little children will one day live in a nation where they will not be judged by the color of their skin but by the content of their character”
「私には夢がある。いつの日か私の4人の子供たちが肌の色によってではなく、人格の中身によって評価される国に住むことが出来る日がやってくるのを」
The Washington Postの某コラムニストも言っているが、「人種は問題ではない」という境地に全米国人が立てるようになるのはまだ先のことかもしれない。
が、Barack Obamaが長くて堅牢な歴史に驚くべき楔を打ち込んだことは確かだ。本戦の壁の厚さは予備選と比較にならないだろが、結果がどうであれ米国はもはや昔と同じ国に戻ることはありえない。