ご縁とは不思議なもの
偶然の出逢いがご縁となり長いお付き合いにつながってゆく。
最近、ご縁というものについてしみじみ考えさせられることが多い。
「・・・人と人、いろんな縁がありますね。ひとりでに天から降ってくるような縁もあれば、たぐりよせたといったような縁もあって、面白い。ただ、縁はあっても面白がらなくては縁は結べない。どこかでみたい、一目会いたいと思いつづけて、一生会えない人もあるし、この人いっぺんも見たことがないと話していると『あそこで会ったぞ』と知らせてくださる方もある」(幸田文の語りより)
一方、消えゆく縁のはかなさもある。
むかしの仲間も遠く去れば
また、日ごろの、顔あはせねば、
しらぬむかしと、かはりなき
はかなさよ
・・・・・・
--木下杢太郎--