高騰クライシスの連鎖に出口はあるのか

米国の失業率が悪化、5.5%に達した。2004年10月以来の高率である。原油価格が1バレル$138,54、1日の上がり幅$10.75、史上空前である。
カリフォルニアの閑静な住宅街、住宅ローンが払えないため、抵当権を設定した自宅が次々とオークションに出されてゆく。
投機による原油の高騰は止まりそうもない。第3次石油危機が迫っているようだ。エネルギーの替換措置はないものか。
エタノール、エコ・エネルギーの開発は穀物危機を招きつつある。ここへきて、石油に代わるエネルギー資源として石炭が見直されている。が、石炭利用は地球温暖化の元凶となろう。調理用油(cooking greese)が石油に代わる燃料として見逃せない。米国のレストランの裏、廃棄物の樽から捨てられた油滓が盗まれていくのが現実の姿だ。
米や穀物の生産量が異常に落ち込んでいる。貧しい者に石油価格、食糧価格の高騰がのしかかる。
あらたな選択肢を示されても、危機から脱する出口になるのか。