AirbnbにRacism

米国最高の私立美大Rhode Island School of Design(RISD) で知り合ったBrian Chesky とJoe Gabbiaが卒業後の2008年に設立したAirbnb。宿泊施設や民宿を貸し出す人向けのWebサイトで、2009年Airbedandbreakfast.comの名称を短縮。サイトのコンテンツはエアベッド、共用スペースから、一戸建て住宅やアパート、個室、城、クルーザー、荘園、ツリーハウス、テント、イーグル、個人所有の島や他の物件にまで広げ、サンフランシスコを拠点に海外に進出、191カ国、900万名のゲストにサービスを提供している。



こうした驚異的なマーケットの拡大・発展の背景は何か? そのひとつは、ホテルチェーンが国際化するなか、国籍、人種の別なく顧客に門戸を開いている点にあるという。
だが実態は異なる。顧客とのトラブルや異議申し立てが後を絶たず、訴訟が発生。Airbnbは放棄約款をたてに対抗しているが、例えば、今春、無認可不動産会社として集団訴訟を起こされ、辛うじて仲裁に持ち込む有様だ。

最大の問題は、人種差別があることだ。ハーバード大学の調査報告書によれば、アフリカ系米国人の名を持つ者への宿泊施設の提供サービスを拒否したという。
露骨な市民権侵害だとしてAirbnb集団訴訟を起こされている。人種平等という、米国の最も侵食してはならない市民権の核心に火をつけたわけだ。