液状化から拡散へ

今朝のNYTimes.com、二つのHeadlinesに注目--
"U.S. Attack Kills a Top ISIS Leader in Syria, Pentagon Says" -"Belgian Suicide Attacker Made Paris Bombs, Authorities Say"
11/13のTerror Attacks in Paris後、散発的に起きる欧米や中東での爆破テロ。3/22にEUの中心BrusselsでISISによるmassacresが起きた。

これで益々、難民がヨーロッパから押し戻されるのではないか。ヨーロッパと中東の共生意識がどんどん後退するだろう。
西洋から「イスラム国」に渡航する者の数はフランスが最大で、パーセンテージではベルギーが一番だという。これは、ヨーロッパの中で最も脱キリスト教化した国がフランスとベルギーである点とも関連があるようだ。
欧米人もそうだが、イスラム社会の中でも居場所がない人間がいる。そうした者たちにとって居心地のいい場所がISISかも知れぬ。そこにはムラ、コミューンが在るという理由で入り込む者たちも多い。
パリ同時テロを機に、シリアへの空爆が激しくなった。が、空爆だけではテロへの解決策にはならない。ISISの中枢部を壊滅させ、周囲への<拡大>と液状化を阻止することは可能かもしれぬが、イデオロギーを通じて伝播し呼応者を得ることで広がる「拡散」をかえって加速させることになろう。

ISISは今や、イスラム政府を標榜したり、・・派の専売特許などではなくなった。グローバル・ネットワークを築くテロリストたち、華々しい「ジハーデイスト」か・・戦慄をもよおす。