Fault Line液状化

9ヶ月振りにブログを再開します。
このところ最も気になるのがFault Line。原義は地質学用語の「断層線」だが、いまの液状化している国際情勢の深層を表す言葉だ。
Cultural communities are replacing Cold War blocs,and the fault lines between civilizations are becoming the central lines of conflict in global politics(文化を共有する国家群が冷戦時代の東西ブロックに代わって登場し、文明の断層線<フォールト・ライン>を境界として紛争を起こしている)
Samuel Huntington:The Clash of Civilizations「文明の衝突」の一節だ。「21世紀の戦争は、西欧対非西欧の文明間対立だ」とする衝撃的予言に国際政治学者の多くは否定的立場をとったが、残念ながら同書を再評価する必要があるようだ。
Huntingtonが説くように“Fault line violence may stop entirely for a period of time, but it rarely ends permanently”(フォールトラインの暴力は一時的に収まるが、永久に終わることは滅多にない)からだ。
pessimistic過ぎるかもしれないけれど・・・。