“マッカーサー道路”開通ー美か醜か?

環状2号線、新橋ー虎ノ門間が開通した。6月開業予定の都内第二位の高層ビル「虎ノ門ヒルズ」の地下を通って地上に出る幅13㍍の歩道。日本の【シャンゼリゼ通り】になるだろうと大はしゃぎの大手邦紙(3/29夕刊)。終戦直後の1946年に都市決定され<マッカーサー道路>と呼ばれて来た計画が68年後にようやくお披露目となった。2020年東京五輪の幹線道路になるという。

都知事は、巴里を手本に『東京シャンゼリゼプロジェクト』を提唱。その第1号
らしいが、巴里にとっては迷惑千万だろう。
「東京は西洋の模倣の最もゆき渡ったろころである。しかし、東京はまず近代都市としての基本的機能がほとんど麻痺状態に陥っている点で、ヨーロッパのどの都市とも違う」「道路はいたるところ掘りかえされ、正常な道路交通はますます不可能になりつつあるし、建造物の様式のとどめもない不統一と混乱は世界に類のない醜悪の域に達している」と吉田秀和氏(『千年の文化 百年の文明』より)。

“首都の新しい顔”かも知れぬが、醜い物真似顔まる出しだ。