日本を孤立化させ私物化する気か・・PM Abe

東京証券取引所大納会でPM Abeはご満悦。日経平均株価が16,000円を突破、41年振りの年上昇率アップを記録したからだ。

が、Mr Abeの今年の仕事納めはYasukuni Shrine Visitだった。
誰が名づけたか知らないがAbenomicsとやらでマクロ経済を引き上げ、景気回復を偽装しつつ本丸を目指す。満を持してのYasukuni Visit--"Mr. Abe has poured even more fuel on the fire"(火に油をを注いだ)。近隣諸国との関係を悪化させ、有事の予兆を演出、集団的自衛権の容認、(解釈?)改憲へ進もうとする魂胆が透けて見える。まさにA- Class War Criminalを祖父に持つMr Abeのライフワーク。云えば確信犯だ。

PM Abeは織り込み済みだろうが、中国外務省は「PM Abeは歓迎できない。入国拒否する」と。韓国大統領は「品格に欠ける。日本は一流国ではない」と酷評。




米国でさえ黙っていられない。“In a rare criticism of a close alley, the new American ambassador to Japan, Caroline Kennedy, also expressed with Mr Abe's government”(同盟国としては珍しく、キャロライン・ケネディ駐日大使がAbe政権に対し失望感を表明した)。



12/26付NYT電子版は“Mr Abe has shown that he is willing to take on big political risks to steer the country away from its postwar pacifism”(PM Abeは、戦後の平和主義から日本を遠ざけるという大きな政治リスクを自ら進んで冒す意思を示してきている)と警戒する。

Mr Abeの究極の狙いは、敗戦後の米国統治下で策定された武力行使を制限した日本の平和憲法を改定するところにある。
が、天皇の意思は異なる。現行憲法のもと政治力は保持しない天皇だが、Mr AbeのYasukuni Visitの数日前(12/23、傘寿の日)極めて明快なお言葉を闡明にされた。NYTは“The emperor, in comments marking his 80th birthday, expressed his 'deep appreciation' toward those who wrote the post-1945 constitution in order to preserve the 'precious values of peace and democracy.'"(天皇は80歳の誕生日の会見において、平和と民主主義を守るべき大切なものとして戦後の日本国憲法を作った人たちに対し深い謝意を表明した)とコメントしている。

暗に天皇はPM Abeの狙いに待ったをかけている。感動を禁じえない。
日米同盟を頼みとしての日本の軍拡の野心だが、Mr Abeのagendaが米国にとって東アジア情勢を有利に導くものではない。アジアにとって必要なものは国家間の信頼関係だが、彼の言動はそれを崩すものがある。
NYTの社説のタイトル“Risky Nationalism in Japan”の通り、日本に危険なナショナリズムが台頭しつつある。

かかる動きに輪をかけて危険なのは、watch dogの使命を放棄したジャーナリスト・メディアの報道姿勢である。