元凶Tea Partyを潰すしかない

崖っぷちでdefault(債務不履行)が回避され、米政府も国民も一息ついたところだろう。The NYTは2つのHeadlineを載せている--
“Shutdown Over, Government Slowly Gets Back to Normal”と“Losing a Lot to Get Little”(損失は多く、得たものはゼロに等しい)。

Obamacareに最後まで反対した共和党上院議員さえもが“If you look back in time and evaluate the last couple of weeks, it should be titled 'The Time of Great Lost Opportunity”(この2週間のことを時間が経って振り返り評価するとき、<無駄な大損失の時間>だったと称するだろう)と断じているほどだ。

President Obamaは「勝者は誰もいない」「これほどまでに世界における米国の信頼と地位を損ねたものはない」と認めている。

Barack Obamaの全国的支援組織Organizing For Action(OFA)のExecutive Director, Jon Carsonから届いたe-mail--
The shutdown is over,and a more serious crisis was averted-that's good.
「閉鎖が解かれ、更に深刻な危機は免れた」と吉報を伝えながらも、“But we should all be horrified and embarrassed that something like this can happen in the United States. And the end of the day, this mess put people out of work for more than two weeks, and it cost our economy $24 billions. ”(このようなことがアメリカで起こるなんておぞましく、困惑するばかりだ。多くの人が2週間以上仕事を取り上げられ、損失が2,400億ドルに及ぶ)と連邦議会議員の責任を指弾し、議会に送った選挙民、国民の声を傾聴し、二度と再びあのような事態を再来させてはならないとクギを射す。

この恥ずべき事態を招いた元凶はGOPのTea Party(茶会)系議員たちだ。
自国民と世界を<人質>にしてまで、歴史に逆行する特異な立場を押し付ける右翼強硬派議員の策動は米国民から離反し、GOPの支持率を20%に落ち込ませている。が、Tea Partyは共和党内で孤立しているか?
Fiscal Crisisをめぐる政治混乱の余波で、共和党内は内戦状態にあるという。

defaultを避けるべくDCと打開策を練った上院内総務Mitch McConnellをTea Partyは<裏切り者>呼ばわり。来秋の中間選挙に向けた党内予備選で落選させようと企んでいる。下院でもPresident Obamaに妥協的だったとみられるGOP現職議員に対し<刺客>を擁立しようとしている。


先の中間選挙共和党が下院を制し、一定数のTea Party系議員が送り込まれて以来、DC-Obama政権は法案を通すのが至難となり、“決められない政治”を繰り返し、政権の支持率も低迷、世界のリーダーとして翳りが見えている。


President Obamaが米国の威信を回復させ、健全な国家に導くには狂信的保守Tea Partyを壊滅させるしかない。