Congratulations to Japan?・・・Shame on you Japan?

"For 2020 Olympics, I.O.C. Picks Tokyo, Considered Safe Choice"--8日朝一番に飛び込んできたThe NYT国際版Independent電子版のBreaking News--<2020年五輪東京に。I.O.C.安全性を考慮>のHeadline。
Safeとあるが、言うなれば【無難】ということだ。
I.O.Cは目前のソチ、リオの準備状況が遅々として進んでいない状況を懸念し、国際大会招致経験豊富で、財政力・運営力・治安面を重視し東京を選んだのだろう。Madrid, Istanbulの不安定さからみれば、Tokyoがが妥当というべきか?
とは言え、TV中継で"TOKYO 2020"の瞬間、ボクは感動・欣喜は沸かなかった。何故か? 第一にTokyo(Japan)が7年後開催の五輪招致に名乗り出る資格と状況にあるかだ。2年前の3/11を機に辞退すべきであったはずだ。あの日以降、日本はおそらく誰もが、程度の差こそあれ、心の底に痛痒を抱え、喪に服しているはずだ。
49年前の1964年東京五輪は日本が敗戦後の焼跡から脱し復興へと登り詰めた高揚期を象徴する天下のお祭りだった。牧歌的な中にも、日本人の勤勉性と誠実さそして人情・詩情溢れる大会だった。「なぜオリンピックなどを招致するの?」などという理念・目標を追及する声など訊かれなかった。
第18回夏季オリンピック-1964年東京五輪は10月10日開会した。24日までの2週間、秋たけなわのでの大会だった。大学を卒業し、外国映画日本語版制作会社に入社したばかりのボクは、その年オープンした日比谷の日生劇場の英文パンフ作りのために赤坂の本社事務所から日本橋の印刷所近くの旅館で缶詰になっていた。10月10日、開会式の日、日本晴れだった。青空にジェット機が旋回し五つの輪を描いていた風景が今も忘れられない。都内常住人口とTVの全国受信契約者数がそれぞれ1,000万を突破したが、TVはほとんどモノクロだった。
2020年東京五輪は正式には「第32回夏季オリンピック」。開催期間は64年の場合と異なり<7/29〜8/9>、真夏のオリンピックである。
NYT電子版がBreaking Newsを配信直後、44本のE-mailが内外から寄せられた。半数以上がTokyo五輪招致に歓迎ムード--Congratulations to Tokyoだが、中には“The Olympics cannot remove the stain of Fukushima and Tajii. Shame on you Japan”(五輪を招致しても福島原発放射能汚染は除去不可能だ。恥ずべき日本だ)--NY在住者の手厳しいコメントだ。
最も長文で説得力のあるコメントは--
“Japanese, never too much enjoy the Tokyo host city of the Olympic game in 2020, by leaving behind a too great number of refugees and suicides, enforced by the nuclear at Fukushima, a like a child! Gen. MacArthur criticized Japanese as a 12-year-old boys. Still now, they remain boys and girls too much enjoying the Tokyo host city in 2020. Persistently repeatedly, in reality, decontamination and decommissioning at Fukushima, are certain to be yet unresolved of course in 2020, even according the government's current plan. Even worse, the summer weather conditions in Tokyo continued to badly aggravate in a vicious cycle of too hotter and humid every year. How will even strongest athletes be able to play sports in 2020? How did the members of the I.O.C. consider? A too miserable tragedy, just like failing and failing decontamination works, so far certain to be unresolved into the unforeseeably distant future, of course beyond 2020? At worst, no assured countermeasures against contaminated water by the government for the moment! The new findings of contaminated water follow and follow indefinitely. Despite the warning by the late Mr. Yoshida from the beginning, saying 'Water is most important', politicians of the LDP, and even the DPJ, bureaucrats and TEOCO have neglected the precious warning, amid the absolutely corrupt nuclear village. No more surreal beautification and let bygone be bygone!"
日本在住の有識者のコメントだろう。主なポイントは次の通りだ--
◆日本人は2020年五輪の東京開催が決まったからと言って喜び浮かれている場合ではない。福島原発の犠牲による夥しい数の避難者や自殺者の存在を置き去りしていいのか?まるで子供だ。敗戦後、日本に駐留したマッカーサー元帥が「日本人は12歳の子供のようなものだ」と言ったが五輪がやってくると浮かれ騒ぐ日本人は今も変わらぬ。
◆目下、絶え間なくくり返し福島原発放射能汚染の除去に懸命になっているが、最近打ち出された政府の対策を以てしても、言うまでも無く2020年に解決の見通しなどない。
◆更に頭が痛い問題は、東京の夏の気象だ。猛烈な暑さと蒸し風呂のような湿気。近年この異常な気象が繰り返されている。I.O.C.はこの点を考えたか? 2020年東京にやって来るアスリートたちはまことに悲惨だ。さらに、放射能汚染水対策の効果が現われる見通しは無い。新たな放射能汚染水漏れが見つかり、キリが無いくらいだ。当初より、故吉田所長が「一番大切な問題は水だ」と警告したにも拘わらず、自民党民主党も東電も聴く耳を持たなかった。原子力ムラは腐敗仕切っている。今さら綺麗な水、安心できる飲料水は取り返せない。奇蹟到来は無理。過去のことは水に流せない。あとの祭りだ!
随分ネガティブでシニカルなコメントだが、あながち被害妄想だと切り捨てるワケにもいかない。杞憂に終わればいいが。