pollution(汚染)はBeijingの大気だけではない・・

中国都市部の大気汚染だが、特に北京など東部地域がヒドイ。人体に与える有害物資が含まれ、濃度が国際環境基準の約50倍に達しているというからゾッとする。最近北京を旅行した人が云うには、smogで50㍍先が見えないらしい。


"Air pollution is more frightening than SARS because no one can esxape it." 「大気汚染はSARS(重症急性呼吸器症候群)より恐ろしい」

 2003年初頭世界25ヶ国に拡大し,775名の死者を出した新型肺炎SARSの中国での発生を隠蔽した当局を告発暴露したことで一躍名が知られた呼吸器疾病専門のZhon Narshan医師の指摘だ。何故ならSARSの場合、隔離するなど蔓延防止措置を講じることが出来たが、大気汚染からは逃げようがない。問題は呼吸器官ばかりか、心臓血管や脳血管、神経系統まで蝕む点にある。

Zhon医師は「過去10年間に北京の肺がん患者が6割増。このショッキングな数字の元凶は大気汚染によるものだ」と述べている。

ボク自身90年代半ばから3月上旬仕事で度々北京へ出かける機会があった。当初の北京は、黄砂襲来の時季でもないのに、晴れの日でも空に靄がかかり、視界が悪く、マスク姿の人もチラホラみるられたものの、年を追って青空に出会えるようになった。


あの2008年夏の北京五輪の時はどうだったか。当局は近づく五輪に向け、最大の難敵大気汚染防止のための強硬策を講じた。北京の東部港町Tianjinにある401の工場に対し操業中止命令。北京から約150㌔東の工業都市Tansghanの約300工場が一ヶ月閉鎖。競技場近くのビル建設は待った。

排ガス規制を守れない車は北京中心街への乗り入れ禁止。さらに街を往来する車台数を半減させるべく新たな交通規制システムを導入。奇数のナンバープレートの車と偶数ナンバーの車の市内大通りへの乗り入れを1日おきとするなど緊急措置を講じたものだが、今回は当時のような即効性は無理だ。

大気汚染の最大の原因は車のガソリンが粗悪だからだ。国の環境基準も低いし、国有の石油精製企業のモラルが低すぎる。

日本では今年のスギ花粉の飛散量は例年になく酷いと予想される。街行く人のマスク姿も今年は多く目につく。flue予防か花粉症の前触れか。まさか、中国大陸のpolluted airがじわじわと日本列島に流れてきているのでは・・・?
ところで、汚染は北京界隈の大気だけではなさそうだ。

世界のスポーツのなかでも穢れなき綺麗な競技と目されているサッカー界が汚染されているようだ。NYT.comが“Police Call Match-Fixing Widespread in Soccer”(拡大するサッカー八百長疑惑)の速報。


the 2014 World Cupを前に、オランダ・ハーグに本部を置くEuropol(欧州刑事警察機構)の19ヶ月に及ぶ調査によれば、サッカー国際試合のうちおよそ150試合が八百長疑惑の対象となっているという。大半はアフリカ、アジア、中南米で行なわれた試合らしいが、背後にうごめく黒幕の組織があるようだ。サッカー界も醜い暗部があったものだ。