PM-elected AbeとPresident-elected Park Geun Hye--どちらがtrue statesmanか?

General ElectionはCrush DefeatとCrush Victoryが際立った。
"Japan Election Returns Power to Old Guard"--The NY Times東京支局長Martin Fackler氏によるFeatureのHeadlineである。今度の衆院選の結果を米GOPの保守派(Old Guard)による権力の奪還に喩える。3年前に体調が思わしくないとの理由で所信表明を終えた翌日にPMの“職を辞した”Mr Abeが何を考えてか返り咲くという。異変・珍事というほかないが、極めつけのnationalistに国内外は要警戒だ。

PM指名を待たずに、経済政策と閣僚人事にやる気満々。大はしゃぎで猛スパートしている。
“In the sense, Japan-China ties are inseverable”(日中関係は断ち難い)-Mr Abeに言わせれば“腐れ縁”と云うワケか?
CHINA DAILYに投稿されたMao Dungさんのコメントに注目したい--
“Besides economic cause, Abe finds no favor with China. He intends to deploy the Japanese Defense Forces in the Diaoyu islands when he could attain to the Premiership as China is a virtual enemy for him. He is trying to evade the responsibility for comfort women saying that there have been found...”(経済問題を除き、Abe氏は中国に対し友好的ではない。政権を握れば、釣魚諸島に自衛隊を配備する意図を持っている。同氏の本心は中国は敵国だからだ。従軍慰安婦問題についても責任を回避しようとしている)
米国にとって保守・親米派のAbe政権の誕生は中国の覇権を食い止める上で大歓迎。加えて、熾烈を極めた韓国大統領選でPark Geun-hye保守党党首が接戦を制し勝利した。投票率70%超、アジア初の女性大統領が誕生。願ってもないことだが日韓関係を米国はどうみる。The NY Timesは“Tensions Between Japan and South Korea Complicate Picture for U.S”--気持は複雑な模様だ。

ところで、2月に大統領に就任するPark女史だが、「独裁者の娘」「女傑」などといわれているが、同女史の選挙運動をフォローしていたTIME誌の記者を驚かせたのは彼女の人々に対する物腰にある。Ice Queenなるニックネームを持つこの女性は無愛想で控えめな一面ととても人間的魅力を併せ持つ。握手の仕草、アイコンタクト、お辞儀の態度などどれも見事と云うほか無いが、反面相手に対し質問することを躊躇しない。「そのイメージは状況に応じて緻密にコントロールされていると」同記者は印象を語っている。

両親をテロで失い、自らも6年前、選挙応援中右頬を暴漢にナイフで切り裂かれ命を落とす寸前だった。波乱万丈の人生を送ってきた彼女は自伝『絶望は私を鍛え、希望は私を動かす』を著している。

かくしてアチラのリーダーは世襲政治家とはいえ、「国と結婚して」生涯独身を通そうとする筋金入りのNationalistと言うべきだろう。一方、コチラのPM Abeはどうか。意味不明の「日本を取り戻す」。「強いニッポン」「美しいニッポン」とぶち上げる。世襲世襲、お坊ちゃん政治屋の割りに、祖父顔負けのhawkish(タカ派・対外強硬派)。キナ臭いnationalistだ。