独裁vs大政翼賛?


大阪のH氏に“いい加減にしろ!”と言いたい。知事職を投げ出し市長選にくら替えも前代未聞だが、「日本の政治で一番重要なのは独裁だ」「政治はやっぱり独裁をしなきゃいけない」と公言して憚らない42才のタレント風情の弁護士上がりの若造だ。

大阪なんばでの第一声には仰天。「自民党共産党が手を組んだ。ファシズムを許してはならない」と喚く始末だ。H氏は『大阪都構想』を売り物に、市長選での圧勝を期している。知事の後釜には腹心をすえ、<独裁>をもって“大阪市の権限と財政をむしり取る”魂胆だ。

党派の垣根を超えて多くの市民・府民が現市長を支援している。

それを<大阪維新の会>の頭目H氏はなんと【大政翼賛会】だと・・・。呆れてモノが言えない。戦前の侵略戦争推進体制の≪大政翼賛会≫を持ち出し、なりふり構わず意見を異にする相手を徹底攻撃する同氏に“独裁者”の姿を見る。最近になく異様な人物が表舞台に出てきたものだ。

H氏は“大阪をむしり取り”、次は日本をむしり取ろうする意図が見え見えだ。国政レベルにリーダーが不在だ。5年間に6人ものPMが目まぐるしく代わり、まるで回転ドアだ。こうした社会情勢のなかで「英雄待望論」が頭をもたげる。
強力なリーダーがカリスマになる。企業や組織体ならいざ知らず、国政面にカリスマは馴染まない。いきおいdictator(独裁者)が台頭する。

いま経済危機にあるItalyのMussoliniを想起すべし。