think differently(他人と違う考え方をする)

Steve Jobsへのtributeの中でBarack Obamaは“(Steve is) brave enough to think differently, bold enough to believe he could change the world, and talented enough to do it”(他人と違った考えができる勇気があり、自ら世界を変えられると信じて疑わない大胆不敵さがあり、それを成し遂げる才能の持ち主だった)と賞賛した。


最近出版され話題の伝記“Steve Jobs--The Exclusive Biography”の前書きで、著者Walter Isaacsonは述べている--
「JobsもApple社の人々も、他人と違う考え方、“シンク・ディファレント”ができる。だから、ユーザーを集めて話しを聴くフォーカスグループでそれなりに進化した製品を作るのではなく、消費者自身が『欲しい』と気づいてもいなかった、まったく新しい機器やサービスを開発できるのだ」

「Jobsは上司としても人間としてもモデルになるような人物ではない。わかりやすくて皆が真似したいと思うような人物でもない。悪鬼にとりつかれているかのように、周囲の人間を怒らせ、絶望させるのだ。しかし、彼の個性と情熱と製品は全体がひとつのシステムであるかのように絡み合っているのだ」
そのうえでIsaacsonは「・・だからこそ、彼の物語には示唆に富む部分と注意しなければならない部分の両面があり、そしてイノベーション、キャラクター、リーダーシップ、価値についての教訓が溢れているのだ」

The NY TimesのコラムニストMaureen Dowd女史が“Limits of magical thinking ”と題して“Jobs created what Shakespeare called 'the brightest heaven of invention.' But his life sounded like the darkest hell of volatility”(ジョブズシェークスピアの言う<輝く創造の天空を生み出したが、その人生は移り気な暗黒の地獄の如きものだった)と評する。

Dowd女史も指摘するとおり、伝記Steve JobsのPrefaceの結びで、W. Isaacsonは“comparing the the moody lord of Silicon Valley to Shakespeare's Henry V -- a 'callous but sentimental, inspiring but flawed king ”(シリコン・バレーのこの気まぐれな君主をシェークスピアの「ヘンリー五世」--<冷淡だが感傷的、創造性溢れるものの欠点の多い国王【ハル王子】)に譬えている。

≪その異常さこそ,天賦の才の表れ≫か?