Jobsに刺戟されたJobless

Occupy Wall Street. We are 99%!”と《1%の金持に税金を、99%の我々に食糧を!》のプラカードで始まったNYの抗議デモが全米に広がり、世界にも飛び火している。

皮肉にも先日他界し哀悼の声が止まないSteve Jobs氏のStanford Universityでの名スピーチの結語、“Stay Hungry, Stay Foolish”に刺戟されたかの如くネット情報が世界を駆け巡る。


ところでこの有名なSteveの結びの言葉の真意は・・? そう難しくはない。The Whole Earth Catalogの創始者Steward Brandの言葉を引用したもので、Softbank孫正義氏の『いつでも青くありたい』と同義だろう。数ある解説の中より---
『あなたたちはやがて満ち足りて、賢明な人間なるだろう。しかしそれではいけない。今のひもじさと、今の無知な愚かさを失ってはならない。成長を止めないためには、いつまでも若さを失わず、貪欲で青臭く生きることだ」

Stanford大学卒業式でのスピーチの前年2004年膵臓癌を宣告されたSteveの死について語ったくだりが鮮烈だ--“No one wants to die. Even people who want to go to heaven don't want to die to get there. And yet death is the destination we all share. No one has ever escaped it. And that is as it should be, because Death is likely the single best invention of Life. It is Life's change agent. It clears out the old to make way for the new. Right now the new is you, but someday not too long from now, you will gradually become the old and be cleared away. Sorry to be so dramatic, but is quite true.”
「死を望む者はいない。天国へ行くことを望む者でさえ、そのために死にたいとは思わない。それでもなお死は我々すべてが共有する運命だ。それを免れた者はいない。そしてそうあるべきなのだ。なぜなら死はほぼ間違いなく生命による最高の発明だからだ。死は生命の変化をもたらす主体だ。古き物を消し去り新しき物に道をつけてくれる。現在は皆が新しき物だ。いつかそう遠くない将来皆は徐々に古き物になり消し去られる。芝居がかった表現で申し訳ないが正に真実だ」
死期が迫りつつあった今春、Steveは「自分の体力が続く限り最高のモノを最高の形で世に送り出したい」とipad4Cのプレゼンテーショに姿を現した。

その執念と情熱に、自ら“Stay Hungry. Stay Foolish”を体現する壮絶さと荘厳さを見た。