日本は“厄年”か?

床上浸水が半年に及ぶ3/11の被災地。2階で寝食する人たちが少なくない。復旧が進まずライフラインが途絶し命が脅かされている。


東北ばかりに目を奪われていられない。Typhoon Talasの凶暴さは<想定外>だったと云うべき。奈良・和歌山で山あいの村が孤立し想像を絶する豪雨で押し潰され消滅した村落さえ。
山が襲い掛かるtsunami、恐るべき“山津波”(landslide)。「山が崩れ川をふさぎ天然のダム湖ができた」と某記者が現地レポートする。


AP通信は“Typhoon brings more misery”と日本に押し寄せる二重の災禍に同情。Typhoon Talasをbrutal storm(野蛮な台風)だと、情け容赦なく連日豪雨をもたらした残酷、野蛮な足跡を形容する。短時間に猛烈な雨が局地を叩きつける最近流行語となったゲリラ豪雨。文字通りguerrilla downpourと云ってもいいが正しくはtorrential rainだ。が、今回は短時間のゲリラではない。まさにbrutal downpourだ。

Int. Herald Tribuneは“Again, Japan searches for survivors”とまたもや行方不明者の救出作業にあたるレスキュー隊員の死闘を伝える。

我が国は今年、戦後最悪の“厄年”か。“Misfortunes never come singly”(弱り目に祟り目)などでは片付けられない。misfortuneをcatastropheに置き換えるべきだ。