“まさか”と“またか”---“そこまでやるか!”in China

ノルウェイでまさかの惨劇。Nobel平和賞授与の都市オスロで犠牲者を悼む10万人行進が行なわれた。



人口480万人の国である。48人に一人がバラを携え犠牲者の追悼に集結した。首相が「みなさんはここに参加することで『民主主義にイエス』とはっきり表明している」と演説。「これは民主主義、寛容、団結のための行進だ」「悪は1人の人を殺せても、1つの国民を征服することは決してできない」と強調した。

あの“悪”は何だったのか。連続テロ事件には違いないが犯人はテロリストか? それとも極右狂信者か? マルクス主義イスラム教徒を異様に敵視する。宗教、民族、思想に対する極端な排外主義者の悪業であることは確かだ。排他、排外主義は恐ろしい。
中国で唯我独尊が暴走。こちらは、またかの感ありだ。


中国版Bullet Trainの追突・脱線・転落事故。国営メディアは案の定トップ・ニュースとして扱わない。24日付The NY Timesの第一報Headlineは“Train Wreck in China Heightens Unease on Safety Standards”とズバリ。26日付同紙は“Crash Raises Questions on China's Push to Build High-Speed Passenger Rail Lines”と中国当局による強引な高速鉄道の開通に疑問を投げかける。


対する本国国営紙China Dailyには驚いた。一面トップは“China refitting imported aircraft carrier”のHeadline。「旧ソ連から輸入の空母を改修中」ときた。鉄道事故批判をかわす狙いありありだが、人民は黙っていない。

中国版ツイッターが威力を発揮。当局鉄道部が記者会見で「開通当初や調整段階ではよくこんな事は起こるものだ」「故障は事故であり過失ではない。従って、責任者を責める必要など全く無し」「無理やり突貫工事を行なったことはない」コメントしたところ《要するに人民を実験台にしたワケだ》《責任逃れだ》と猛批判。ツイッター『新浪微博』に次々と“現地の声”が流れる。

同国四大紙をヤリ玉にあげ、《人民を思わずして何が国家だ》《これこそ反“人類”というものだ》---事故車両の先頭部分を突然土中に埋め出した写真に《証拠隠滅か?》

人民の声、ツイッターにたじたじになったのか、さすがのChina Dailyも“Ministry apologizes for deadly train crash”“Investigators meet at site of train crash”とHeadlineでは犠牲者を慰撫しながらも、“China's high-speed train is advanced and qualified. We have confidence in it”とスポークスマンの傲慢さは変わらない。

当局はメディアの追究を禁止したが英紙Financial Times、 “Beijing faces media backlash over rail crash”のとおり、反ってメディアの反撥を招くだろう。政府は、被害者1人あたり50万元(約600万円)の賠償金を払うと発表、鉄道局高官3名を更迭したが、国民の怒りは収まらない。China Dailyは28日,“遺族の多くが事故原因が究明されるまで賠償金の受け取りを拒否”したと報じている。
前の列車に追突した事故列車名が『和諧号』とは何たる皮肉!