これじゃ“Fault Line in Japan”だ

迂闊に夕刻外出するものじゃない。5時過ぎに予約しておいた駅前のクリニックに出かけた。待合室が汗ばむ。特殊な温度計が取り付けられている。28℃。薬局も薄暗い。駅の改札口も暗い。イヤに暗いと思ったら突然外は暗雲、否、風雲急を告げる。雷雨だ。夕刊を手に慌ててバスに乗り込んだ。自宅まで15分余りかかる。そのうちshowerが小止みになってくれればと願ったもののバス停で降りた途端土砂降りだ。夕刊を頭に被って家に飛び込んだ。

TVをつけるとお馴染みの関東地方の放射線量が出ていた。次に出るのが“てんき予報”ならぬ≪でんき予報≫。スポンサーはいずれもTEPCO?都内にも思わぬhot spotが現われるから油断ならない。


あまりボクは飲まないが珈琲店が軒並み値上げ。パスタもパンも値上がり。おまけにヒドイのはTEPCOだ。標準家庭1世帯あたり月110円もアップというから呆れたものだ。
景気の見通しがいいのか・・・。日銀の景気判断は7地域で引き上げ。大手デパート4社の6月売上高が前年同月比プラスに転じたと云う。電力不足による節電対策でクールビズ関連商品が売れたほか、お中元商品の売れ行きも堅調だというから世の中わからないものだ。“大雨が降れば桶屋が儲かる”式か。

が、その裏で、被災地は悲惨だ。6月の東日本大震災関連着企業倒産件数78件。3ヶ月連続で増加。3月からの累積倒産件数は209件の上る(帝国データバンクの発表による)。




この落差は何だ。分裂ニッポン、恐るべきFault Lineに我が国は落ち込んでしまったものだ。