(続)越中間がキナ臭い

南シナ海に100以上の小島が浮かんでいる。人が住めないが海底資源が豊富だ。

Spratly Islands(南沙諸島)。石油、天然ガス、鉱石などに目をつけ、領有権を巡って論争が絶えない。

1988年3月14日、Spratly Islands naval battle(スプラトリー諸島海戦)が起きた。中国・ベトナム間の戦闘だ。1日で終わったもののその後諍いが続いている。国際的にはベトナムが実効支配している海域だが、中国は強硬で強欲だ。

The CS Monitor(16日付)に“Vietnam-China Spratly Islands dispute threatens to escalate”(越中南沙諸島論争エスカレート)のHeadline。

ここ数週間、中国・ベトナム間の緊張が高まっている。中国が海域に巡視船を出しパトロールを始める状況に発展している。

ベトナムは論争中の海域を中国が侵略しつつあると警告している。こうした中国の覇権主義を米国は看過するわけがない。すでに昨夏以来、米海軍がベトナム海軍と合同演習、軍事連携を強め、中国を牽制している。昔の敵も今は味方だ。米国もネライは南沙諸島海域の豊富な資源にあるはずだ。

越中は仲が悪い。dispute(論争、係争)〜conflict(紛争)〜battle(戦闘)へと進まない保障はない。