紀元前に遡るTsunamiの歴史・・・

3/11大地震による戦後最悪の惨事の元凶は何といっても太平洋三陸沖地方を襲った巨大津波だ。

津波」がtsunamiとしてEnglish Dictionaryを初め国際用語に登場したのは20世紀、1907年のことだ。great sea wave produced by submarine earth movement or volcano eruption(海底の地殻変動や火山の爆発によって引き起こされる海洋の大波)と定義されている。当初は文字通り“harbor wave”とか“tsunami wave train”などという意味不明の字義であったり、挙句の果ては“tidal wave”(満ち潮)と歪曲されていたこともあった。
tsunamiの80%以上は太平洋で発生。日本ではこれまで記録に残っているtsunamiはおよそ195回に及ぶ。
tsunamiの起源は古く紀元前に遡る。古代ギリシャの歴史家トゥキュディディス(Thucydides--460 B.C〜395 B.C)が「海洋地震津波の関係」に言及したのが最初だ。が、20世紀までtsunamiの性格は取るに足らぬモノと見なされていた。


その後、多くの地質学者や海洋学者がtsunamiを“seismic sea waves”(震源地の海洋の大波)として研究書にまとめ始めた。
余談だが、第二次大戦中、NZ陸軍が津波兵器製造実験を公園で試みたが失敗したという。
まもなく3ヶ月が過ぎようとする甚大で痛ましい津波被害だが、津波から命をいかに守るべきか。

津波の不意打ちによる混乱のなかで「親が子を助け、子が親を助けようとする」結果、痛ましい「共倒れ」の悲劇が繰り返された。津波が来たら、薄情だが「人のことなど構わずに、急いで逃げなさい」という津波被害経験者。

高波や高潮とは異質なtsunamiのメカニズムを解明してほしいものだ。