被災地の窮状と永田町の惨状

津波の危険性に対する過小評価、原発melt downの情報隠し、事故に対するバックアップ・システムの欠如など、いずれを取ってもPM Kan政府とTEPCOのお粗末さと無責任さには唖然とさせられる。

それ以上に目も当てられないのが、PM Kanに対するconcentrated fire(集中砲火)とno-confidence vote(不信任案)騒ぎだ。身内のDPJ内にもO闇将軍の影響下にある50人以上の反Kan組が造反し、LDPなどOpposition Partiesに加担、PM Kanを葬り去ろうとしていたのが、前夜(1日)までの永田町の異様な情勢だ。2日附Int.Herald Tribune紙はIAEAは日本の原発事故対策の甘さを批難し、独立した基準・規定の遵守を促し、PM Kanに新たな課題を突きつけた。こうしたもとで不信任案決議に直面したMr Kan、まさに集中砲火だ。


DPJの闇将軍シンパは、60年代中国文革紅衛兵のスローガンではないが、“Thee is no rebels without reasons”(造反有理)とでも言いたいところだろうが、被災地で窮状に喘ぐ人たちにとっては許せない。呆れてモノが言えない永田町の“惨状”だ。


東北のthe disaster-stricken peopleを脇に置いての政局(political situation)に狂奔する我が国政界の体質は変わらず、世界の目には異様に映るだろう。昨日午後国会で茶番劇(low comedy)を見せつけられ、結果は“Kan survives no-confidence vote”で一件落着に見えるが、PM Kanのtiming of resignation(退陣時期)を巡って第二幕のburlesqueが繰り広げられまたひと波乱必至だ。political crisisがいよいよpolitical deadlockに到り兼ねない。


昨日のno-confidence voteを棄権したpartyがあった。abstain from votingだ。妥当で賢明な選択と云うべし。
昨夜池袋で久々に盟友3人で会食、帰路22:30頃、西口から花巻行きの夜行バスに乗り込む人たちがかなり見られた。花巻市岩手県の内陸部にあり津波による罹災は免れた。同県陸前高田市など甚災地への救援に懸命だ。

中央の政治家たちの被災地の復旧・復興に向けての本気度・真剣度が問われて来る。