A New Dawn of Egyptに女性の声を!

18日間のEgypt Revolutionの後、新たな政治体制作りが始まっているが、女性の役割はどうなっているのか。
Tahrir Squareに結集した100万人に及ぶ民衆のおよそ4人に1人は女性だった。ところが、憲法改正起草委員会に女性は全く含まれていない。奇怪だ。この国の後進性をはしなくも露呈している。

例えば、Cairo郊外に住む家庭の主婦、32歳のShereen Diaaさん。Mubarak退陣後の動きはこうだ。
3日、Shafiq首相が辞任した。そのときDiaaさんは6歳と8歳の子供のための昼食の準備の最中だった。子育てに忙しい彼女は、あの革命が終わった後、二度と再び、政治デモには参加しないと自ら誓っていた。が、Facebookによって新首相が4日、Tahrir広場で異例のスピーチを行なうことを知った途端じっとしていられない。「2時間だけ出かけさせてね」と2人の子供を母親に預けて広場に馳せ参じた。
一目でも新首相の顔を見ようと水道管の蛇口に乗った彼女の目に映ったのはEssam Sharsf氏、Muabarak打倒の戦いに参加していた人物だ。「知ってる、あの人だわ! サイコウ!」

みんなのシュプレヒコールが始まった。“Raise you head high, you are Egyptian!”「頭を高く上げよ、エジプト人じゃないか!」

エジプトの民衆革命は、男女協働によるものだった。家庭の主婦や果物屋さん、ビジネスマン、学生など参加者も実に多彩だった。最盛時に結集した100万人のなかの25%が女性。ベイルを被った人、ベイルを脱いだ女性。誰もがありったけの声を上げ、闘い、夜になると路上で、男性の傍らで眠った。

が、男女共生社会を目指さんとする視点からすると、Egyptの後進性は否定できない。The World Economic Forumによれば女性の政治参加権は世界134ヶ国中125位と大きく遅れている。働く女性は少なく、識字率は60%弱。政治面の指導的立場の女性は稀にしか見られない。事実、2010年、国会議員454議席中、女性議員はわずか8議席に過ぎない。

エジプト系米国女性Yasmeen Mekawyさん(25歳)は失望感を露わにしている。革命運動期間、男性によるgender harassmentが全く見られず驚嘆していたものの、Mubarak退陣を達成した後、女性は疎外されてしまったからだ。
エジプトの女性は新たな政治体制作りから無視されている現状に悩んでいる。
女性の権利擁護活動指導者Nawal el-Saadawiさんは今週の火曜日、女性による100万人デモ行進を計画している。民主化の促進以外、特別なスローガンなどない。

Sharaf新首相が民主化を加速化するかどうかを見すえたいというel-Saasawiさんは「男女間に違いなど無い。唯一あるとすれば男性の方が殺人的凶器を振るい易い点でしょう。でも、それによって女性の声を封殺することはできない。私には声がある。だから、家庭に閉じこもっていられない。私には責任がある。100万人の1人として」
“Revolution is not about 18 days in Tahrir Square”(タハリール広場の18日間だけが革命ではない」